和食器の初心者が知っておきたい陶器・磁器の違いと見分け方

pottery porcelain - 和食器の初心者が知っておきたい陶器・磁器の違いと見分け方

和食器と言っても、焼き物、うつわ、陶器など様々な呼ばれ方がありますが、和食器にはどのような種類があるのでしょうか?

普段、私たちが生活をしている中では、和食器の種類は基本的に「陶器(とうき)」と「磁器(じき)」の2種類があると覚えておけば良いでしょう。

それでは陶器と磁器は何が違っていて、どのような特徴があるのでしょうか?陶器と磁器の見分け方も合わせて解説していきます。

陶器とは?

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陶器の原材料は陶土(とうど)と呼ばれる「粘土」です。そのため陶器を「土もの」と呼んだりします。

陶器は粘土でできているため吸水性があり、釉薬(ゆうやく)をかけて、水を通さない工夫を施したりします。

その他の特徴としては、保温性がある(熱しにくく、冷めにくい)、光を通さない、磁器と比べると耐久性・堅牢性が弱い、などが挙げられます。また、見た目としては、やわらかさや温かさを感じるような作品が多いです。

陶器の種類としては、益子(ましこ)焼、萩焼、唐津(からつ)焼などがあります。

磁器とは?

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磁器の原材料は陶石(とうせき)と呼ばれる「岩石」です。そのため磁器を「石もの」と呼び、その特徴も陶器とは異なります。

磁器は岩石でできているため吸水性がなく、釉薬がかかっていなくても水を通しません。
その他の特徴としては、保温性が低く(熱しやすく、冷めやすい)、光を通す、陶器と比べると耐久性・堅牢性が強い、などが挙げられます。また、見た目の特徴は、硬さや涼しさを感じるような作品が多いです。

磁器の種類としては、有田焼、九谷焼、清水(きよみず)焼などがあります。

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1.器の底(裏側)の素地の色と肌触りで見分ける

器の底部分には釉薬がかかっていないことが多く、素地がむき出しになっているため、陶器と磁器の違いを区別しやすくなります。

磁器は陶石の色が白く、うつわの底部分も白いのが特徴です。陶器でも底が白くなっているものがありますが、肌触りが異なります。

磁器は陶石の粒子が細かく、”なめらかな”感触ですが、陶器は”ざらざら”とした手触りです。

2.器の厚みと透光性で見分ける

陶器は堅牢性が磁器に比べて弱いため、うつわの厚みも薄く作ることが難しいです。そのため、厚みが薄い場合は磁器と考えて大丈夫でしょう。

また、厚みの薄い磁器であれば、光が透けるため区別できます。

3.器をたたいた時の音で見分ける

器のふちをたたくと陶器は「コンコン」と鈍い音がしますが、磁器は「カンカン」と金属製の高い音がします。

陶器と磁器は電子レンジやオーブンに使えるの?

基本的に磁器は電子レンジの使用は可能です。陶器は磁器よりも強度がないため、ひびが入ったり、割れてしまう可能性があるので、使用は避けた方が良いでしょう。また、磁器であっても金や銀の装飾がある場合は電子レンジに入れると放電してしまうため避けましょう。赤色の絵付けがある場合も、変色してしまう可能性があります。

磁器でも急激な温度変化には弱いため、耐熱用でない場合は陶器・磁器ともにオーブンには使用しないのが良いです。

陶器・磁器の違いと特徴まとめ表

最後に陶器と磁器の違いを表にまとめましたので、ご参考にしてください。

種類 陶器(土もの) 磁器(石もの)
原材料 粘土 岩石
吸水性 あり なし
保温性 あり(熱しにくく、冷めにくい) なし(熱しやすく、冷めやすい)
透光性 なし あり
耐久性・堅牢性 磁器と比べると弱い 陶器と比べると強い
見た目・肌触り やわらかい・温かい・ざらざら 硬い・涼しい・なめらか
たたいた時の音 コンコンと鈍い音 カンカンと高い音